客単価を2,5倍にした、コースリニューアル!

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こんばんは、

幸せサロン育成コーチのげしあゆみです。

ネイルの定額コースとやり放題のメリット・デメリット

ネイルのコースといえば、大きく分けて3パターンあります。

  1. 定額コース
  2. オーダーコース
  3. やり放題コース

浸透した順番は「②オーダー→③やり放題→①定額コース」なんですが

①定額コースって、ここ4,5年のことで

それ以前は②オーダーか③やり放題が主流でした。

オーダーは高級感あり・特別感あり・単価高い

「②オーダー」は、例えばフレンチとかワンカラーといったベースのデザインから、ラインストーン、ヒョウ柄などのアートまで全てお客様のオーダー通りに描いていきます。

料金・時間が無制限の完全オーダーメイド。ネイリストがやりたがるコースですね。

アートを追加していくと、もちろん料金が少しずつ上がっていきます。

弱点が、仕上がりがイメージできないと、オーダーが難しい、という点。

なので、ジェル初心者のお客様にはあまり向かない。

私の感覚では、ネイル歴が最低3回は必要かなーと思います。

しかもね、ネイリストが「1本追加は〜円です」とお伝えすることはあっても、追加するたびに電卓を叩くことはしませんので、

お客様は今いくらになってるかハッキリ分かっていない、状態。

 

もちろんサンプルや画像を元にした場合は、予算は明確ですが

デザインによって料金はピンキリになります。

 

アートやり放題は、高めの価格設定なら大いにあり!客単価2,5倍になった事例

「オーダー」の延長でアートをどれだけやっても一定額、という「③アートやり放題」が生まれました。

大体のサロンが8,000円〜10,000円前後の価格でアートがやり放題。時間で定めることがほとんどで、アイラッシュと同じ仕組みです。

私たちにとっては手の速さと技術が問われるので真剣勝負ですが、お客様にとっては、すごいお得感がある仕様です。

客単価が2,5倍になったシンプルなコースリニューアル

やり放題は「〜し放題」という言葉自体が技術価値を下げると思っていますが、他の言い方にすれば全然いいと思うんです。

実は個人サロンのクライアントさまに一番オススメしているのは、13,000円〜15,000円の価格帯でアートやり放題にしちゃうやり方。

クライアントの群馬のネイルサロンさんに、まさにそのようにコースをリニューアルしてもらいました。

以前は、5,000円代〜8,000円代の定額コースだったのを

13,000円の「○○(サロン名)コース」を作って、丁寧なケアと施術後はホットタオルとハンドマッサージ。

VIPメンバーには毎回エオラのシートパックをプレゼント。

コースはこの一本のみ。一枠3時間。

「アートし放題」とは言わずに

「どんなデザイン・アートでもお任せください」とお伝えしています。

これがね、見事にはまって、客単価はなんと、2,5倍になりました。

個人サロンさんですので、客単価が生命線!

なぜ、このやり方がハマったかというと、このオーナーネイリストさんが、アートがめっちゃ大好きで超うまいんです。

お客様もアートが大好きな方ばかり。

イメージはオーダーと時間内でやるやり放題をくっつけた感じです。

 

定額だと単品で描くより少し割安の価格設定になるため、8,900円に収めようとするとサンプルのデザイン性で不自由感を感じます。

(ネイリストならわかってくれる話…)

しかも全部のコースのサンプルが必要だから、中にはあまり「描きたくない」デザインも入ってきます。

その点、オーダーややり放題はどんなデザインでもサンプルに入れることができるし、

とことん自分らしいデザインが追求できる。

するとね、そのテイストが好きなお客様だけがファンになっていって、通い続けてくれるようになります。

サンプル数があれば、「オーダー・やり放題って言っても頼み方がわからない」というお客様もつかめます。

 

この「オーダーメイド+時間制限」の一定額コースは、

ネイルだけでなく、アイラッシュ・エステ・フェイシャル・鍼・マッサージなどにも使えると思います。

その日のお客様に合ったメニューをオーダーメイドで作る、一定額のコース。

「〜なので○○にしましょう!」と信頼できるプロに言われたら

「全部お任せします♡」と思っていただけます。

単価は高めで定まり、客数を次回予約でコントロールしていけば、

サロンの安定が見えてきませんか?

じゃー定額はやめたほうがいいの?

では、定額の魅力ってなんでしょうか?

私は一番はお客様の選びやすさ、分かりやすさだと思います。

「ダブルフレンチにラメラインを入れて、真ん中だけマーブルで〜」といったデザインのカウンセリングができるのは、「ネイル上級者」のお客様です。

初めは誰もがネイル初心者だし

潜在顧客が90%以上のネイル産業では、そういったお客様を逃していることにもなるわけです。

入り口に定額を置いておくのは、賢いやり方だと思います。

フロントサービスとして、初回〜3回までのネイル初心者向けの定額があって、

オーダーコースに誘導していくのがいい。

ネイルってどんどんハマっていくもので、初めはシンプルなデザインだったお客様も

飽きが来て、通っていくうちに凝ったアートがしたくなるんですよね。

お客様をネイル好きにするには、可愛いサンプルありき!

 

もう一つの魅力は、スタッフの育成・技術向上です。

パッケージになっているデザイン、アートを時間内で書けるようになることは

オーダーややり放題(スピード)の応用力に必須なスキルです。

 

定額で鍛えて、オーダーをこなせるネイリストに育てる、というのが

技術面で一番育ちやすい流れだと思います。

 

価格設定・コース編成で大切なのは未来視点

ネイリストしか分からないお話になっちゃいましたが笑

スーパー持論で恐縮です。

コース作りや価格設定全般に言えることですが、

今だけのことを考えず、サロンが1年後〜3年後に成長していく中で、

客層をどのように変化させたいか、

つまり客単価を最終的にはいくらにしたいのか、という視点で

逆算的に決めると設定した客単価は必ず実現できます。

ぜひご参考くださいね。