スタッフに響く注意の仕方 <5つのステップ>

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こんばんは、

幸せサロン育成コーチのげしあゆみです。

スタッフに響く注意の仕方

日々サロンワークをしている中で

スタッフに注意をしなくてはならないシーン、あります。

 

「怒る」と「注意する」の違いって

何でしょうか?

感情的かどうか?

その後の行動の変化があるかどうか?

 

私はスタッフに「怒る」ことはしないと決めています。

子供ではないので、怒ったところで

言うことを聞くわけではないし

そもそも言うことを聞かせることが目的なのではなくて

自分で考えて動けるようになる

ことが目的です。

 

スタッフを雇いたての私は、

スタッフに感情を振り回されていました。

退職される度に、傷ついていたし

スタッフがミスをする度にヤキモキしていました。

チームワークを全く活かせていなかったし

いつも疲弊していて、

一番の悩みはいつもスタッフのことでした。

 

そんなスタッフへの不満がとても強かった時期に

ある尊敬する経営者に言われたことがあります。

スタッフに経営者がすることは

「教える」「注意する」だけ。

 

やっぱりクライアントさんのお悩みで

一番多いのは、

スタッフのことです。

 

特に注意の仕方・言い方が分からない、

ということ。

感情的に言うことはしたくないし、

効果がないのもわかっているけど

他のいい方法がわからない、

→結局感情的に話してしまう、

何が言いたいか伝わらない

というもの。

分かります。分かります。

というわけで、

言いにくい・伝えづらい

注意の仕方5つのステップを扱いますね。

 

そもそも感情的になってしまうとしたら

「相手の気持ちを考えたら…」

「嫌われたら…」

「辞められたら…」

となかなか注意ができず、

その気持ちが積もりに積もった結果、

ということ。

伝え方を知れば、スタッフが自ら動くようになり

オーナーの一番の悩みはスタッフのことではなくなります。

注意の仕方5つのステップ

  1. 肯定語で伝える
  2. どうしてほしいか、を期待を込めて伝える
  3. 「どうしたらいいと思う?」
  4. 自覚・責任感を促す
  5. 未来視点でメリット・デメリットを伝える

❶肯定語で伝える

「〜しないで」「〜になってしまうよ」→

「〜して」「〜するといいよ」

否定形の注意や

「みんなに迷惑がかかる」などの

脅すような言い方を

肯定系の依頼に変換。

人は否定されるより肯定されるほうが

素直に聴きやすいもの。

「丁寧さはバッチリよ」などと

最後に褒め言葉をつければなお効果的!

❷どうして欲しいか、を期待を込めて伝える

期待されると人は頑張れるもの。

「〜して欲しい」

「あなたなら〜できる」

具体的なゴールをはっきり示してあげないと、

結局どうすりゃいいの?

となってしまい、行動へと繋がりません。

❸どうしたらいいと思う?

相手に解決策を出させるのは、行動を変えるために

とても効果的。

「どうしていつも遅刻してくるの?」→

「遅刻しないためにはどうしたらいいと思う?」

自分自身で具体的な解決策を出させ、

「明日からやること」として

目に見えるところに貼らせる。

❹自覚・責任感を促す

スタッフが自分の立場がわかると

自分で自分を律することができるようになります。

注意して欲しいのが、過去の失敗をつつくより

今後のあり方や目標を説いてあげること。

「こんなミスしちゃダメでしょう」→

「そろそろ新しいスタッフを雇いたいと思っている、

彼女の指導ができる立場でいて欲しい」

❺未来視点でメリット・デメリットを伝える

最後の手段は

このまま行くとどうなってしまうのか?

未来視点でデメリットを考えさせたり、

逆にそれを直せたらどうなれるのか?

というメリットを考えさせると

自発的な行動に向かいやすくなります。

具体的な数字や事例を出して、

一緒に考えてあげるといいですね。

「カルテを書くのを怠っていると

どうなると思う?」

「カルテを細かく書いておくと

次にいらしたときにどんな対応ができると思う?」

心が通い合っていることが前提条件

最後に、一番大事な大前提、

注意するためには「心が通い合っていること」

が条件です。

日頃からコミュニケーションが取れていて、

安心感、信頼感があり

「一緒にいい仕事がしたい」

「あなたのために言っている」

という情熱と愛がスタッフに伝わっていれば

素直に聞くことができます。

反対に、「あなたがそんな状態だと

私(サロン)が困るの」という

自分のため、という想いも伝わってしまいます。

大切なのは、いつも感謝や労いをして

認めていること、必要としていることを伝え

「あなたにはもっと成長して欲しい」

「あなたならできる」という

期待や可能性を伝えていることが

注意できる人間関係の基本を作ります。

人は押し付けや怒りからは動いてくれません。

さらに言えば、自分を否定する人に対しては

素直になることはできません。

恐れや不安から動いても

一時的で継続性がありません。

さらに言うと、ずっと注意し続けなければなりません。

普段から注意ができる関係性を築き

スタッフが自分で考え、動くような

言い方をすること。

これが注意のポイントです。

注意をする目的は

「行動を変えて結果を変えること」

感情的に怒ったり

抽象的な人格否定は全く意味がありません。

同じミスをした場合はついつい過去のことを

話したくなりますが、

これも反発を生みます。

注意の目的を踏まえて、一人一人に

丁寧に「どう行動を変えればいいのか?」

が明確になる注意ができるようになると

スタッフ以上に自分自身が楽になります。

 

頑張ろう!と前向きに行動してくれるかどうかは

オーナーの言い方にかかっています。

 

5つのステップ、ぜひ

取り入れてみてくださいね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

明日もあなたのサロンが幸せでありますように。

 

幸せサロン育成コーチ げしあゆみ