美容サロンでスタッフを雇うタイミング

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こんばんは、

幸せサロン育成コーチのげしあゆみです。

美容サロンでスタッフを雇うタイミング

私が初めてのスタッフを雇ったのは

開業4年目の頃でした。

3年間は一人でのマンツーサロン。

雇うきっかけは、スクールの生徒さんから

「ここで働きたい!」とのお申し出があったから。

人を雇うため、育てるための知識も準備も何もない状態で

雇用がスタート。

雇用保険や就業規則を慌てて用意しました。

 

「人を雇うなんてムリムリムリ…」と

思っていた私が

実際に雇用に踏み切れたのは、

一人ではお客様をさばけなくなっていたから。

具体的には、稼働率は90%を超えていました。

有り難いことに、ほとんどのお客様が

次回予約を取ってくださり、

ホットペッパーのご新規様が

リピーターが取らなかった開いている枠を

埋めている状態で

キャンセル待ちや予約を取れずに

お断りすることが増えてきていました。

この稼働率が

採用するかどうかのボーダーラインです。

当然のことなのですが、

稼働率が低いのに

人を雇い入れても赤字になってしまいます。

稼働率…ここでは営業時間に対して席が埋まっている

割合のことを指しています。

スタッフを雇う条件は3つ

  1. スタッフが入れる新規客が用意できること(広告費を払える・集客できる)
  2. スタッフを育成できる時間が取れること
  3. 雇用保険・社会保険・給与システムなど

労働環境の整備が出来ていること

 

お給与は、何があっても遅れたり、未払いが許されないもの。

まずは人件費の予算が確保できること、

これが絶対条件です。

 

労働基準法は、経営者に優しい法律とは言えません。

「知りませんでした」は通らない。

私にとって、ここの無知さが

人を雇うことに踏み込めない理由のひとつでした。

当時は、社労士の顧問はつけていませんでしたので

労働基準監督署や社労士の無料相談などに

何度も足を運んで、

やらなくてはいけないこと・やってはいけないことを

教えてもらい、雇用契約や就業規則を作りました。

窓口に行けば、とっても優しく教えてくれます。

 

女性でマンツーサロンの場合、

結婚や出産、育児というライフイベントを

迎える過程や想定する中で

スタッフが欲しい、と感じることがあると思います。

自分一人の力では、プライベートと

サロンの両立の限界を感じるためですね。

 

もちろん、資本があるのなら

難なく雇用できるのですが

自分の給与を払うのがやっと、な状態

なのであれば、

まずは稼働率と生産性を上げることが先。

開いている席をお客様で埋めて

『その箱、自分一人』で

あげられる売上の

アッパーに近づいた時、

一人では回らない状態になった時に、

「スタッフを雇用する」というステップに

進んでいくべきタイミングかと思います。

私のように、ただ「不安だから、怖いから」で

雇わないのは大きく利益を損失してしまうことになります。

そうはいっても、私同様

行き当たりばったりはお勧めしません。

今思うと後手だったな〜と思います。

準備不足だったし、雇用するまでに3年かかったのは

計画性のなさの表れでした。

できれば、独立開業する時と同じように

「○年後には○名雇う」とゴールを決めたら

逆算して「それなら○ヶ月後には稼働率○%、

生産性は〜」と数値的な目標に合わせて

・雇用保険に加入

・社労士に相談

などのタスクもこなしていったほうが良いです。

雇用・育成の助成金も充実していますので

こちらも見落としたくないところ。

当社でも助成金は扱っておりますので

ぜひご検討くださいませ。

そのくらい人を雇う、ということには

生々しい話、

大きな責任と重圧がかかります。

でも準備をしておけば、安心。

ヘッジできないリスクではないと思います。

 

いつかスタッフを雇いたい、

そろそろ雇えるかな、というオーナーさまの

参考になれば嬉しいです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

明日もあなたのサロンが幸せでありますように。

 

幸せサロン育成コーチ げしあゆみ