こんにちは、
幸せサロン育成コーチのげしあゆみです。
#サロンの空気が悪い #一番大事なこと #だって仲間だもん
サロンの空気・スタッフを変えたい!ならまずは「○○」から
サロンの空気を変えたい!と思った時、何をしますか?
目標管理?ミーティング?飲みに行く?
問題児を辞めさせることだって、サロンオーナーならできちゃいますよね。
以前、スタッフが15名だった時、私は自分でやった方が早い病を治すべく
仕事をスタッフに任せることを学んでいる最中で、ミスやトラブルがあってもぐっと我慢して口出しをしないように頑張っていた頃のこと。
私がいなくてもうまくいくサロンを目指して、
育成の仕組みを作り、マニュアルもできた。幹部への落とし込みは完了。準備は万全です。
それなのに、そんな中、ありえないミスが連発したことがありました。
本当にお恥ずかしい話なんですが、
- お客様のお名前を確認せずにお席に通して、最後まで施術しちゃって、そしたら上の階のネイルサロンのお客様だったり
- 1名ならず3名予約がブッキングしたり
- お客様のお忘れものを処分しちゃったり
本当に本当に情けないミスが続いていました。
もちろん全て、私の責任です。
仕組みもマニュアルも整えて、幹部への落とし込みは万全。なんでうまくいかないかが分からなかった。
バカでしょー??
連日のミスの連発に、マネージャーや店長は毎日のようにスタッフを叱責。
私のところに「マネージャーにはもう限界です!!」と憤慨したり「店長が変わらないなら辞めます!」というスタッフも出てきたり。
もうお店はすっちゃかめっちゃか!これじゃー、サロンが良くなるわけがない。なんのための育成の仕組みか・・
店長やマネージャーも、本当に辛そうで、私は、自分が間違った選択をした、と気づきました。
とはいえ、ここから『やっぱり私(社長)が指示を出します!」と変えては幹部のメンツが丸つぶれです。
そこでまず、取り掛かったのは、「ありがとう」
当時は藁にもすがる思いで、サロンの空気を変えたかった。そうじゃないと幹部の子達が潰れちゃう。せっかく、仕組みを作ってマニュアルも作って、
いざ!と意気込んで始めた新たな挑戦だったのに。
でも、なんでそこで「ありがとう」???とお思いですよね笑
たくさんの仕事が自分の手から離れて、サロンを客観的に見れるようになって一番最初に感じたのが、このお店は圧倒的に「ありがとう」が少ない、ということでした。
本当にお恥ずかしい話、「〜のせいで」「〜がなければ」と他力・他責なスタッフを育ててしまっていたんです。
そこで、朝礼・終礼で「今日のありがとう」を発表してもらいました。
今日、誰かにしてもらったこと。小さなことでも大きなことでも。してもらって嬉しかったこと、助かったこと。
「材料を取ってきてくれてありがとう」
「早番だったのに残業してくれてありがとう」
「ヘルプに入ってくれてありがとう」
「お昼を買ってきてくれてありがとう」
「電話に出てくれてありがとう」
15人分のたくさんのありがとうが、朝礼・終礼で交わされて、拍手が自然と起こりました。
ありがとうを言われた方は、照れながらも嬉しそう。
1ヶ月も続けたらサロンの空気がガラッと変わりました。
私は、ありがとう終礼の後に、円陣を組むようになったスタッフを目を細めて眺めて、
『やっぱりみんな、仲間のことが大好きなんだよね。サロンが変わろうとしていることに、不安を感じてただけなんだね。
そんなことにも気づいてあげられなくて、ごめんね』と泣きました。
そう、育成の仕組みを落とし込むときに、私が一番しなきゃいけなかったのはこの「サロンの空気を最高にすること」だったんですね。
サロン内部だけでなく、毎日集荷に来てくれるヤマトさんも、掃除をしてくれる管理会社のお兄さんにも、挨拶のように、自然と言えるスタッフが増えていきました。
日常的なこと、当たり前だと思われるようなことにこそ、「ありがとう」を伝えることがどれだけ大事なのか、身にしみて実感した出来事です。
あれから5年間、ずっと「ありがとう終礼」は続いています。
ネガティブなことも、注意をするときも、少々の苦言も「ありがとう」が添えられると、救われたような気持ちになります。
ありがとうという言葉が、相手への感謝だけでなく、自分自身の危機管理や防衛の言葉にもなっていることに気づきます。
サロンの雰囲気がよくなってからは、育成の仕組みもマニュアルもすんなりと受け入れてもらえました。
びっくりするくらい、あったかいサロンになる。ありがとうの魔法。
お金もかかりません。毎日2,3分のスピーチ×人数分。
これでサロンの雰囲気が嘘みたいに変わるから。ぜひ、ぜひお試しあれ。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
幸せサロン育成コーチ げしあゆみ