こんばんは、
幸せサロン育成コーチのげしあゆみです。
大好きなことを仕事にしても楽しいばかりじゃないよね
私たち美容業の人間は、本当に仕事を愛している人が多くて、心底仕事に誇りを持っている人ばかりですよね。
私が出会うサロンオーナーもサポートのクライアントさんも、サイコーに仕事が好きで、お客様を愛していて、スタッフを大事にしていて、素敵でかっこいい。
この業界が大好きで大好きでたまらないのも、自分の全部をかけて幸せなサロンを増やしたい！と鼻息荒くなっちゃうのも、こんな人達がいるから。
日々のサロンワークに加え、SNSもブログ発信も頑張っていて、みんなすごいなー、私も頑張ろー！と思います。
でもこんな愛してやまない仕事でも、楽しいことばっかりじゃないですよね。
みんながすご過ぎて、自分がへなちょこに思えて落ち込む日もあれば、
思うような施術ができず、自分を責める日もある。次回予約が立て続けに取れなかったり、当キャン無キャンが続いたり。
スタッフに上手に伝えられなくてジレンマを感じたり、売上が上がらなくて焦る日々も。
無理やり、これも修行だ！と思える日もあれば、もう無理だ、と諦めたくなったり。
大丈夫。きっと多くのサロンオーナーがそうであるように、私も同じです。
一円の売り上げもない日なんて、もう本当に不安で落ち込んで。
お店を閉めようと思った日も幾度もあります。
3つの視点で予測する経営者の判断基準
もちろん、イケイケどんどん！ではサロン経営は成り立ちません。
息の長い事業をするためには、リスクに対して、地に足のついた行動策が必要です。
その際は、最高・最悪・現実的の3つの視点で想定してみると、安心して行動に移ることができます。
例えば、東日本震災の時、誰もが不安になったと思います。自粛モードの中、私たちのような娯楽に振り分けられる美容業は、お金の心配がある状況では、一番初めに切り捨てられてしまうもの。
案の定、3月の売り上げは30%落ちましたし、近隣で閉店するサロンも相次ぎました。
でも、諦めたくない！と思った私は、売上がさらに50%まで落ちた状態が3ヶ月続くシミュレーションをしました。
エクセルを使って、数字を叩き、最悪・最高・現実的の3つの想定からの予測をしていったんですね。
この時、最悪の状況はスタッフには迷惑をかけること。つまり、人件費を削ることでした。
もっともっと最悪は、サロンを占めることも視野に入れました。
その場合は、借り入れを。借り入れが難しければ、新たな販路を作る必要があるため、前々から計画していた、物販を動き出そう。
仕事が無いなら作るしかない、できることをやってから諦めよう、そんな風に「こうなったらこうする」と不安要素の一つ一つに対応策を用意しました。
最高の状況は、翌月から売上が回復し始めて2ヶ月で元に戻る見込み。むしろこの震災を糧に、よりスタッフの意識が高まり、使命感を持って仕事ができるようになったらいいな、と思っていました。
会社としては、この不安な状況だからこそ、採用を積極的にしたい。それが社会に対してできることだ、というのが「こうなったら最高！」の予測です。
現実的に起きそうなことは、長くても半年間売上回復にかかる見込み。
それならば、今までのストックでなんとかなるけど、出校しようと思っていた新たな広告は見送ろう、という感じです。
- もし、最悪のことが起きたらどうする？
- もし、最高のことが起きたらどうなる？
- 現実的に起きそうなのはどんなこと？
リスクのある行動に対して、「なんとかなるっしょ！」というのは、経営者としての責任をに担えているとは言えません。
でも最悪の状況を想定して、「守り」にだけ走っても物事は進展しません。
どちらも判断を見誤ることに違いはありません。
まずは、本当に最悪を想定して、状況と向き合い「どうするか」を決めて置くこと。
実際にこの時どうなったかというと、
想定した現実ラインよりも3ヶ月早く、4ヶ月で売り上げは回復。その間、2名の採用に踏み切りました。
売上が悪い、集客が伸びない、リピート率が悪い、スタッフがみつからない…
そんな風に大変な状況になっても、ぞの状況がずっと続くことはありません。
いい時も悪い時もあるのが自然だし、それぞれの状況にあった現実的な準備をしておくこと。
あとは、「やりたいようにやる！」「楽しくやる！」「ワクワクする方を選ぶ！」が良いと思っています。
経営も続けていくごとに、図太くなっていくものですよね。
- 今日のワーク
- 今考えられる、最悪のことが起きたらどうしますか？ 今からどんな準備ができますか？
- 最高のことが起きたらどうなりますか？
- 現実的に起きそうなのはどんなことでしょう？
大事なのは、最悪の状況を想定して、「今・できることに取り掛かる」ということ。
私の例でいうと、物販事業を本格的に始動させたのは、まさにこの震災のタイミングで、定期購入の仕組みや美顔器などの高額商品などの取り扱いをスタートしました。
できることを行動に移すと、必ず次の展開が起こります。不安がってばかりで動かなければ良くも悪くも状況は進みません。
自分がどうしたいか？という軸からはブレずに、なんとかできることにフォーカスして行動を重ねることが最大のリスクヘッジといえるのだと思います。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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